title.gif 東洋史研究リンク集の使い方
(以中國前近代史爲中心:関係分野の学生の皆さんへ)

《はじめに》

 この

「東洋史研究リンク集」http://t_links.at.infoseek.co.jp/

は、東洋史研究のみならず、アジア一般について、学術的な方面から、とにかくどうにか調べがつくようになっている、サイトです。
 まず、アジア関係のみならず、まず、YahooやGoogleなど、サーチエンジンで調べる段階があります。
 次に、関連文献調査です。上のほうにある、「HIGHLITS」がもっとも有用なもので、それを一つづつ開き、キーワードを入れていけば、関連文献の調査がつきます。以下、少し具体的に述べましょう。

 

《基本》

 関係文献の検索、史料の語彙検索、漢籍調べが中心です。
 基礎となるのは:
○文献検索=
CHINA3(東洋学文献類目)国立情報学研究所Webfront台湾国家図書館期刊検索国立情報学研究所Webcat
○史料の語彙検索=
中央研究院のデータベース(中研院原文検索)
○漢籍調べ=
京大漢籍目録

以上、Webfrontを除いては、ピンクの字で「HIGHLIGHTS」とある部分にまとめてあります。

 Webfrontについて:
Webfrontは、利用資格者が限られ、院生や研究者のみパスワードを発行してもらえますが、実に便利なものなので、資格がない人も、先生にお願いして、使わせてもらいましょう。先生が資格を持っていない場合は、さらにお願いして、先生に資格を取ってもらいましょう。

・資格を取る方法[院生]:図書館の相互利用掛で、国立情報学研究所のNacsisの利用申請書をもらい、指導教官と学部の会計掛長に署名捺印してもらって、国立情報学研究所に送付する。

・先生に資格を取らせる方法[学部生]:利用申請書を先生に渡し、如何に有用かを説得し、加入してもらう。その上で、利用が必要な場合、先生に端末で立ち会ってもらって、利用者ID,パスワードを入力してもらい、利用する。先生がIDやPSWDを教えてくれて、勝手に使わせてくれる場合もあるが、これは本当はいけないことなんだろう。これが使えると、(1)1980年代以降の、雑誌論文をおおむねすべて検索できる(zassaku)。(2)おおむねほとんどの日本の研究者の生年月日・学歴・業績などを知ることができる(res)。(3)1980年代以降の英語論文・書評をおおむねすべて検索できる、しかも引用文献から逆検索もできる(ahci,ssci)

 

《例:王安石の募役法について調べたい》

まず、王安石募役法について、どのような先行研究があるか調べます。CHINA3(東洋学文献類目)にアクセス、「募役法」「役法」「王安石」などを入れて、どのような論文があるか調べます。China3は、日本語・中国語の論文・単行本などを、雑誌論文に限らず(NacsisのZASSAKUは雑誌論文のみ、同RESは十分ではない)検索できて最高です。Webfrontが利用できれば、同様のキーワードで、どのような科学研究費助成研究が行われているか、英語で「Wang An-hsih」「Wang An-shi」などをキーワードに検索もできるし、China3でヒットしない文献がRESなどでヒットする場合もあります。さらに、台湾国家図書館期刊検索を利用して、同様のキーワードで、中国語文献を探します。台湾国家図書館期刊検索が主に台湾のものに限られるのに対し、China3は大陸の雑誌も含みますが、台湾国家図書館期刊検索は絶対にやってみるべきです。次に、Webcatを使って、それらの文献がどこにあるか調べ、集めます。台湾やアメリカに比べて情報化の遅れている日本では、内容まではわかりませんので、とにかくとりあえずコピーします。自分の大学にあるかどうかは、「各大学のOPAC」で調べるなどして、なさそうなら図書館で文献コピー・送付を頼みます。金がかかります。なお、宋代史の場合は、日本宋代史研究文献目録でも、かなり網羅的に文献検索ができます。

 

《上級者裏技》

 博士・修士論文データベース(台湾全国の博士論文、修士論文の内容)を使って「募役法」などを調べます。高度なIT化が実現している台湾では、なんと全国の博士論文、修士論文の要旨や、引用史料までがこれで検索できるのです。もし、「募役法」でうまい具合にひっかかったら(関連論文を書いている台湾の学生がいたら)、その内容を閲覧すると、そこには、引用した史料(たとえば、めったに見ない文集の類、明の地方志など)があります。募役法など、陳腐なテーマでは、すでに曽我部静雄氏や周藤吉之氏が史料を出しつくしている場合が多いですが、日本であまり研究されてなかったりすると、この引用史料一覧が材料の宝庫となる場合があります。その史料がどこにあるか、どの叢書に含まれるか、東文研や文庫の漢籍目録でチェックして、実際に見てみます。こうして集めた史料を使って、日本では新しい研究ができるかも。でも、この方法では、レポートであれ論文であれ、ゼミの報告であれ、絶対に、参照した博論・修論が何か、そしてそれをウェッブ上で調べた旨を記しておかなければなりません。無断で利用することは、絶対に許されません(カンニングと同罪)。

 

付記:
 以上の説明で取り上げ方が十分ではなかったが、重要なものとして、京大人文研のコンピュータにある
全国漢籍データベースがあります。東文研をも網羅し、今後日本(および世界)の漢籍目録として、もっとも発展の期待できるものです。また、東方書店の販売用のデータベースもあります。赤を主体としたデザインは、私自信の趣味に会うものではないのですが、現代中国書、および中国関係和書の目録として極めて有用です。



 

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